児童活動家大交流会

7月6日、関内で開催された「横浜子ども・青少年に関わる活動関係者の大交流会 2025」に参加させていただきました。

先日、横浜市の教職員による重大な不祥事のニュースもあり、気が沈んでいた時期ではありましたが、横浜にはこうして児童を暖かく支え寄り添ってくれる人たちが多くいることを実感でき、強い励みとなりました。ありがとうございました。

交流会で案内させていただいた内容を、少しこちらにも掲載させていただきます。

交流会では、(半分主任支援員の趣味の)ボードゲームが児童の現場でとても良いアイテムであることをアピールさせていただきました。今の場所に来て12年、創設から数えるともっと長い間、つばさ子どもクラブではボードゲームを活用した環境作りを続けています。児童の発達に沿ったゲームを提供すると、その中でそれぞれの見えにくい「苦手」や「得意」が、よりくっきりと見えてきて、より的確なサポートを大人が選ぶことができます。

「負けると癇癪をおこす」<予想外のことが苦手? 負けが恥ずかしい? 負け=ダメと思いこんでる?
→「負けても楽しめる要素のあるゲームを選ぶ」
→「対戦ではなく協力型ゲームを試してみる」
→「どんでん返し要素が薄い、負けまでも見通しがたてやすいゲームであそぶ」

「自分が自分が、で、前のめりになりやすい」<自分を抑えるのが苦手? 話をしたがりたくなっちゃう? 順番や待ちの認識が弱い?
→「全体を見渡す俯瞰視点のあそびだとどうか」
→「ターン制ではなく、よーいドン形式のゲームのほうが向いてるかも」
→「待ち時間が長くない、少人数ゲームからスタートする」

「そもそも遊びたがらない」<失敗したらどうしよう思考? 何をするか分からなくて不安? 
→「カードをめくる役など、プレイヤーではなくゲームマスターとして参加を促す」
→「好きなタイミングで入れる、抜けられるハードルが低いゲームを提供」
→「30秒で終わるゲームにトライ!」

児童の苦手の輪郭を見つけ出して、そこに寄り添った支援をすることで、よりつばさ子どもクラブが子どもにとって楽しい場でありつづけられるようにこれまでやってきました。おかげさまで、今年の夏休みの申込みを開始していますが、定員76名毎日満了状態になっています。 頑張ります…!

いわゆるグレー、あるいは特性の診断があるお子さんの課題は、特性があることよりも「特性ゆえに集団に馴染めず、遊びの経験獲得の機会が減ってしまう」ことだと思ってます。周りとのかかわりの経験値は、そのまま自己解決能力につながるとつばさ子どもクラブは考えています。色んな力や個性を持ったそれぞれが、自分を認めながらも、時折場に沿ったコントロールを自分で出来るようになれれば、それがそのまま社会での「生きる力」となるでしょう。
少しでも糧になるように、微力ではありますが、今後もつばさ子どもクラブ職員一同励んでいきたいと思います。

ボードゲームの使い方については、今はインターネットでいろいろな情報がありますので、興味がある方はぜひお調べください! 近隣の児童福祉関係の方でしたら直接お話に行くことも出来ますので、どうぞお気軽にお声かけくださいね。

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